占い師のあたらない占いシリーズ015 ~大切な情報を守るために
ひろとものみなさまこんにちは。
先週は「イオンモバイルID」のご紹介にあわせて、ひとつのIDでさまざまなサービスを利用できる「利便性」についてお話をさせていただきました。
今回は引き続き、その「利便性」の一方で「安全性」についてもしっかりとお伝えさせていただきたいと思います。
前回の投稿に続けてお話をさせていただきますので、まだ読んでいないよ、というかたは、前回の投稿を先に読んでいただいたほうが、よりご理解いただきやすいかもしれません。
ひろとものみなさまをはじめ、スマホを利用しているかたなら誰しもが、GoogleのID(Googleアカウント、Gmailのメールアドレス)をお持ちだと思います。
ふだんネット検索やSNSを利用するときには、あまりGoogleのIDを意識されることは少ないと思いますが、いまではGoogle以外のサービスも含めて、さまざまサービスがGoogleのIDをつかって利用できるようになっています。
このように、「ひとつのメールアドレス」でさまざまなサービスが利用できるほうが、シンプルに「つかいやすさ」だけを考えれば、とっても便利で快適であることは言うまでもありません。
お客さまは、サービスごとに異なるIDを覚える必要もなければ、サービスごとに何度も繰り返しログインし直す必要もなくなります。
ですが、「ひとつのメールアドレス」でさまざまなサービスが利用できる、ということは、万一そのメールアドレスが悪意をもった第三者(つまり犯罪者)に知られてしまった場合、「本人性を確認」(サービスに接続しているユーザーがお客さま本人であることを確認すること、前回の投稿をご参照ください)するための重要な要素である「ID」と「パスワード」のうち、「ID」(=扉の番号)はすでに犯罪者の手に渡っている、ということです。あとは「パスワード」(=扉の鍵)さえあれば、犯罪者が扉を開けることができてしまいます。
このとき、もし被害に遭われたお客さまが、さまざまなサービスでおなじ「パスワード」をつかいまわしていらっしゃった場合、それらのすべてサービスの「扉の番号」と「扉の鍵」の両方を犯罪者に知られてしまった、ということになりますので、これらのサービスの利用を停止しない限り、なすすべなく被害が拡大してしまいます。
仮に金銭的な実害が発生していなくても、それぞれのサービスに登録されたお客さまの大切な個人情報が犯罪者の手に渡ってしまうリスクが残ってしまいます。
とくに、デジタルサービスにおいてメールアドレスは、サービスの利用に必要不可欠な個人情報であるがゆえに、どんなに小さな情報漏洩であっても、ほぼ確実に漏洩してしまう可能性が高く、専門家のなかでは「メールアドレスは犯罪者に知られてしまっている、という前提で考えるべき」とまで言われています。
ですからみなさまには、(当社のサービスにかかわらず)「パスワードのつかいまわしは避けてください」ということを、強くお伝えさせていただきたいと思います。
インターネットの創成期からパソコンをつかっていらっしゃったかたのなかには、IDやパスワードを「メモしないように」「パソコンに保存しないように」と教えられた記憶が残っているかたも多いかと思います。
秘匿性の高い情報をメモやデータに残してしまうと、そのメモやデータを紛失したり盗まれたりしたときに犯罪被害に遭う危険性が高い、ということですね。
しかしいまでは、IDやパスワードをメモやデータに残してでも、サービスごとに異なるパスワードを利用するほうが、はるかに安全性が高いと言われています。
考えてみれば、お客さまの自宅に保管されているメモは、空き巣や強盗にでも入られない限り犯罪者の手に渡ることはありません。お客さまのパソコンやスマホに保存されているデータも、そのパソコンやスマホ自体が犯罪者の攻撃を受けない限り流出することはありません。しかし、お客さまが利用されているサービスは、それよりはるかに大きな犯罪者の脅威を受けており、かつお客さまのご自宅やパソコン、スマホよりはるかに多い個人情報が保管されているわけです。
もちろん、パスワードをつかいまわしさえしなければ安全、メモやデータで残すなら安全、というわけではありませんが、サービスごとに異なるパスワードを作成していただき、かつ定期的に変更していただくだけでも、お客さまの大切な個人情報の安全性が格段に高まります。
最近では、パソコンやスマホ、OSやアプリなどで、安全性の高いパスワードを生成したり、サービスごとのパスワードを安全に管理したりするサービスも提供されていますので、こうした機能やサービスをうまく活用していただきながら、お客さまのご理解・ご協力をいただけましたら幸いです。
このように、「ID」に関する話題には尽きないわけですが、2週続けて難しい話題となってしまいましたので、次回はもう少しいつもの馴染みやすいイオンモバイルの話題に戻りたいと思います。